「今日も食べなかった。もう、何をどうしたらいいのか分からない…。」
そのように感じていませんか?
「ちゃんと食べてほしい」「大きく育ってほしい」という想いでがんばっているのに、イヤイヤをされると全て拒否されたような気がして、地味にメンタルにきますよね。
でも、実は赤ちゃんが離乳食を食べないのって、ものすごくよくあること。
この記事では、赤ちゃんが離乳食を「食べない」原因と、疲れたときの親の心の持ち方、そして実際に乗り越えた工夫についてお話します。
赤ちゃんの離乳食拒否について悩んでいる方は、ぜひ読んでみて下さい。
実は赤ちゃんが離乳食を食べないのはよくあること

「離乳食を食べない」は、実は多くの赤ちゃんが一度は通る道です。
でも、実際に目の前で拒否されると、「うちの子だけ変なんじゃないか?」「発達が遅れてるんじゃ…。」と不安になりますよね。
ここでは、以下の内容で赤ちゃんが食べない理由や親の気持ちを深堀りしていきます。
- 離乳食期に『食べない』のは普通?
- 食べない理由には個人差がある
- それでも焦ってしまうのはなぜ?
どんな理由で赤ちゃんが食べないのか、なぜ赤ちゃんが離乳食を食べないと焦ってしまうのか、1つずつ見ていきましょう。
離乳食期に『食べない』のは普通?
なんとなく『離乳食=赤ちゃんはパクパク食べる』というイメージがあるかもしれません。
でも実際は、
- 全然食べない
- 一口だけで終わり
- 日によってムラがある
なんてのはよくあること。
なぜなら、赤ちゃんにとっては「口から食べる」ということ自体が初体験だから。
母乳やミルクとはちがう、味も形も温度も違うものを突然口に入れられたら、警戒するのが普通なんですよね。
さらに、生後5〜6ヶ月頃から始める離乳食初期は、そもそも「栄養を取る」ことよりも、以下が主な目的。
- 食べ物に触れること
- スプーンで口に運ばれること
- 飲み込む感覚に慣れること
なので、「食べない=失敗」ではなくて、「ミルク以外のものを口に入れる練習中」ととらえるべき段階なんです。
食べない理由には個人差がある
また、「昨日はパクパク食べたのに、今日は全拒否」なんて日もありますが、実はこれ、ぜんぶ赤ちゃんの『個性』や『気分』です。
- お腹が空いていなかった
- 寝起きで機嫌が悪かった
- 食材の食感や匂いが苦手だった
- 歯がかゆくて食べるどころじゃなかった
また、地味に多いのが『スプーンが嫌』だったパターン。
このような大人からしたら「ちょっとしたこと」で、食べないモードに突入することが多々あります。

パパママのせいではないんです。
それでも焦ってしまうのはなぜ?
とはいえ、「食べない=ちゃんと育たないんじゃ?」という心配は、やっぱりついてきます。
筆者自身も、「◯ヶ月 離乳食 食べない 発達」って検索しまくりました。
でも本当に怖いのは、「食べないこと」そのものではなくて、
それを「自分の失敗」だと抱え込んでしまうことです。
だからこそ、この章で伝えたかったのは
「食べないのは普通」
「あなたのせいじゃない」
という2点です。
これを土台にして、次の章では「じゃあ、どうしてこんなに疲れるの?」という“気持ちのしんどさ”にフォーカスしていきます。
離乳食を食べさせるのが「疲れた」「つらい」と感じるママの心に隠されていること


離乳食の時間を「しんどい」「もう無理かも」と感じてしまうママは、少なくありません。
思ったように食べてくれない日が続くと、「私のやり方が間違っているのかも」「このままちゃんと育ってくれるのかな」といった不安や焦りが積もっていきます。
その積み重ねが、いつの間にか大きなストレスへと変わってしまうのです。
こうした感情の背景には、「赤ちゃんのために頑張りたい」という気持ちと、思うようにいかない現実とのギャップがあります。
- 離乳食がつらいと感じるのは『心の疲労』がたまっているサイン
- 離乳食が「失敗」に感じてしまうのはなぜ?
- ママの心配は「育てたい気持ち」の裏返し
上記はどれも、離乳食がうまく進まないときに、多くのママが心の中で感じること。
それぞれの気持ちに、少しずつ寄り添いながら紐解いていきます。
離乳食がつらいと感じるのは『心の疲労』がたまっているサイン
やらなきゃいけないのは分かってるんです。
でも、昨日も泣かれて終わったし、今日もたぶん食べないし、作る意味あるのかな…って思うんですよね。
これ、甘えでも怠けでもなくて、立派な“心の疲労”です。
特に、
- 離乳食のたびにギャン泣きされる
- 作っても一口も食べてもらえない
- 食べ物を投げられたり叩き落とされたりする
こういうことが何日も続くと、「がんばろう」と思う気持ち自体が枯れてきます。
しかも赤ちゃんは、空気を読むわけじゃないから容赦なく同じことを繰り返します。
結果、気力の回復が追いつかないまま毎日がループして、どんどん疲弊してしまうんです。
離乳食が「失敗」に感じてしまうのはなぜ?
離乳食って、正直かなり手間がかかりますよね。
- 野菜を茹でる
- 裏ごしする
- 小分けにして冷凍する
- 解凍して赤ちゃんが食べやすい温度に調整する
- 食べなかったら捨てる(泣)
ここまで手をかけても、一口も食べてもらえないと、「なんで?」「どうして?」と泣きたくなり、多くのママが無意識に「ちゃんと食べなかった=私のやり方が間違ってた」「失敗だった」と感じてしまうのです。
とくに、真面目で几帳面な性格のママほど、食べなかったことを『結果の出ない努力』と捉えがちです。
「がんばったのに、何も報われなかった」
「努力を続けても結果が変わらない」
こうした経験が積み重なると、人の心はどんどん消耗していきます。
離乳食の失敗感は、ただの「食べなかった」という出来事ではなく、「自分の育児がうまくいっていないのでは?」という自己否定につながりやすいのです。
ママの心配は「育てたい気持ち」の裏返し
ママパパたちが心の奥で本当に怖いと思っていることは、実は以下のような心配です。
「ちゃんと食べないと、栄養が足りなくなるんじゃないか」
「身長や体重が伸びなかったらどうしよう」
「将来の発達に影響が出たら…?」
こうした不安は、単に「目の前の離乳食がうまくいかない」というだけの話ではなく、「この子の成長をちゃんと守りたい」という気持ちのあらわれでもあります。
だからこそ、「食べない=何か悪いことが起こるかも」という不安がふくらみやすいのです。
でも実際には、離乳食の時期はまだ母乳やミルクが栄養の中心。
1〜2日くらい食べないことがあっても、すぐに体に大きな問題が起きることは、ほとんどありません。
それでも心配してしまうのは、ママの責任感と、「この子に元気に育ってほしい」という愛情ゆえ。
不安になる気持ちそのものが、すでに立派な『育てる力』なのではないでしょうか。
離乳食を食べない赤ちゃんへの対処法|実践しやすい6つの工夫
離乳食を食べない日が続くと、「もう何をどう工夫したらいいの?」と途方に暮れてしまいますよね。
でも、実はがんばりすぎない工夫のほうが、うまくいくことも多いんです。
ここでは、筆者自身が実際に試して効果を感じた方法や、先輩ママたちから聞いた「離乳食がちょっとラクになる工夫」を6つ紹介します。
ポイントは、『赤ちゃんが自然と食べたくなる環境をつくる』ことと、『ママが消耗しすぎない』ことです。
- まずは「食べるタイミング」を見直す
- 「選ばせてみる」スタイルにしてみる(※月齢別にアレンジ)
- 離乳食は“完食”が目的じゃなくていい
- 「食べない日があっても大丈夫」と考える
- 先輩ママが実践して効果のあった方法は?
- 市販や宅配ベビーフードを使う
1つずつ見ていきましょう。
まずは「食べるタイミング」を見直す
まず気をつけたいのが、離乳食を与える時間やお腹の空き具合。
お昼寝直後は眠気が残っていて不機嫌だったり、ミルクを飲んだあとではお腹が空いていませんよね。
初期〜中期は、空腹すぎても不機嫌になるので、ミルクをあげて1~2時間経った頃の『ちょっとお腹が空いたかな?』くらいがベストタイミング。
私が離乳食をあげていた頃は「午前中のごきげんな時間+ミルク前」を意識するようにしていました。
「選ばせてみる」スタイルにしてみる(※月齢別にアレンジ)
赤ちゃんが離乳食を食べないときって、どうしても「この子はこれが嫌なのかな?」「味?固さ?温度?」と食材側に原因を探しがちですよね。
でも実は、食べさせられるだけの姿勢に赤ちゃん自身が飽きていることも。
そこで筆者が試してみて「おっ、これ案外いいかも?」と思ったのが、選ばせるふり。
つまり、「自分で選んでいるような体験をしてもらう」という仕掛けです。
月齢に応じた、ちょっとした工夫で自分で選んだ感を演出できるんです。
6〜8ヶ月ごろ(初期〜中期)
この時期は、まだ「選ぶ」なんてことはできません。
でも、「どっちを見ているか」「どっちに手が伸びるか」という反応は出てくるんですよね。
- スプーンを2本用意して、どっちを見ているかで選んだことにする
- ペースト状の野菜を2種類、別々のお椀に入れて「どっちからいく?」と軽く声かけ
- 机においた指でつまめるくらいのやわらかおやきを、視界に入るように置いてみる
こうすると、赤ちゃんの目線や仕草に注目できるので、食べることの『対話性』が増します。
ただ口に入れるだけの一方通行ではなく、「今日はどっちにしようかな?」と赤ちゃんが自分なりに考えたり、関わろうとする時間になるんです。
そうやって少しずつ『食べることは楽しい』という感覚が育っていきます。
9ヶ月以降(後期〜手づかみ期)
ここからは本格的に、「自分でつかみたい!」「触ってみたい!」という欲が出てきます。
- じゃがいもとにんじんのスティックを2本並べて、「どっちが気になる?」と目の前に出してみる
- 一口サイズのおにぎりを2種(しらす/かぼちゃ)用意して、自由に手を伸ばせるようにする
- スプーンを握らせて、『すくわせる』まではできなくても、自分で持って「一口食べた感」を演出
これ、本当に食べる量が増えることもありますが、それ以上に『食べようとする姿勢』が育ってくるのが大きなポイントです。
そしてママ自身も、「今日はどれを選ぶかな?」「これは嫌だったね」と『拒否=否定』じゃなく、『選択肢の一つだった』と受け止めやすくなるのが、心をラクにしてくれます。
選ばせることの本当の意味
大切なのは、「うまく選べるか」ではなく、『選ばせる経験』を積み重ねていくことです。
見たり手を伸ばしたりしたら「こっち選んだの?すごいね!」と反応してあげると、赤ちゃんも満足しやすくなります。
ママにとっても「自分で選んでくれた」という体験が前向きな記憶に。
この工夫は、「食べない=失敗」ではなく「選ばなかっただけ」と考える視点の転換にもつながります。
離乳食は『完食』が目的じゃなくていい
離乳食は「全部食べてくれなきゃダメ」というものではありません。
- スプーンを自分で持ってみた
- 一口なめてみた
- 見ただけで泣かずに終えられた
こうした一つひとつの行動も、すべてが『ステップアップ』として意味のある成長です。
大人でも、新しい料理を前にすると、まずはにおいをかいだり、少しずつ味見したりするもの。
赤ちゃんも同じで、「離乳食は体験学習」と考えることで、ママの気持ちもふっとラクになります。
「食べない日があっても大丈夫」と考える
赤ちゃんは、体調・気分・タイミングのどれか一つでも合わないと、「今日はムリ!」というサインを出すことがあります。
でも、それは「食べ物が嫌いになった」「離乳食がうまくいっていない」という意味ではありません。
離乳食期全体を通してみれば、1日1回から始まり、少しずつ回数が増えていきます。
その中で、何百回もの『食べるチャンス』があるのです。
だからこそ、1日や2日食べない日があっても、深刻に受け止めすぎなくて大丈夫。



「今日はお休みでもOK」と思える、ゆるやかな心構えが、ママ自身を守ることにつながります。
先輩ママが実践して効果のあった方法は?
筆者の周囲でも、「これで食べてくれた!」という声が多かった工夫を紹介します。
- おにぎり風にして手づかみできる形に変えた
- 子ども用のかわいい食器やスプーンを使った
- お気に入りのぬいぐるみを『食べさせる役』にした
- 兄弟が食べてる姿を見せて興味を引いた



「遊び食べになるのでは?」と心配する声もありますが、最初は「楽しい」が入口でもOK。
食べることに対するポジティブな印象を持つことのほうが、長い目で見てプラスになります。
6. 市販や宅配ベビーフードを使う
「もうムリ。今日はどうしても作れない…。」
そんなときは、無理にがんばらず、ベビーフードに頼って大丈夫です。
最近のベビーフードはとても優秀で、
- 国産野菜を100%使用
- 添加物・着色料は不使用
- 月齢に合わせた種類が豊富
と、安全性や栄養バランスに配慮された商品が多く出ています。
中でも冷凍宅配タイプのベビーフードは、使いたいときに使いたい量をレンジで温めるだけで一品完成。
下ごしらえや調理の手間がないので、疲れている日や時間がないときの心強い味方になります。
使う食器も少なく、後片づけまで含めて圧倒的にラクなのが特徴です。
筆者も「今日だけは限界…。」という日に利用した、という経験が多々あります。
『手を抜く』ことは決して悪いことではなく、育児を長く続けていくための大事な工夫のひとつ。



ママが消耗しきってしまう前に、上手に頼る選択肢を持っておくと良いでしょう。
おすすめの冷凍ベビーフードは、こちらの記事でも詳しくレビューしています。
▶▶カインデストの離乳食レビューを見る
▶▶コープの冷凍離乳食レビューを見る
赤ちゃんが離乳食を食べないと栄養不足に?成長への影響と判断基準


離乳食を拒否されたとき、「このままで栄養は足りてるの?」「ちゃんと成長してくれるのかな…。」と心配になるのは、ごく自然なことです。
筆者自身も、食べてくれない日が続くと「この先どうなるんだろう…?」と不安に押しつぶされそうになりました。
けれど、調べてみると…赤ちゃんの体には『守られている仕組み』がありました。
- ミルクや母乳で補える?離乳食を食べない時期の栄養の考え方
- 成長に問題ない?体重・身長の目安と安心ライン
- 栄養不足が心配なときに見ておきたいチェックポイント
ここでは、赤ちゃんの栄養と成長にまつわる不安を軽くするために、上の5つのポイントを順にわかりやすく解説していきます。
ミルクや母乳で補える?離乳食を食べない時期の栄養の考え方
まず大前提として、離乳食初期〜中期の赤ちゃんにとって、栄養のメインはミルクや母乳です。
この時期の離乳食は、食べる練習の意味合いが大きく、すべての栄養をそこから摂る必要はありません。
たとえば、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2023年改訂版)」では、生後9ヶ月ごろでもエネルギーの約6〜7割は、母乳やミルクから摂取されていると記されています。
つまり、多少離乳食が進まなくても、それだけで栄養失調に陥るリスクは低いのです。
まずは、赤ちゃんが食べることに慣れていく過程を見守る気持ちで大丈夫。焦らず、少しずつ進めていきましょう。
成長に問題ない?体重・身長の目安と安心ライン
「離乳食を食べてくれないけど、本当に大丈夫?」と心配になるとき、まず目安にしたいのが体重や身長の推移です。
一番身近で確認できるのは、母子手帳にある成長曲線のグラフ。
次のようなポイントをチェックしてみてください。
- 体重がゆるやかでも右肩上がりに増えているか
- 身長の伸びが極端に悪くなっていないか
- 体重や身長のグラフが大きく上下していないか
体重・身長どちらも右肩上がりになっていれば、離乳食の量が少なめでも「ちゃんと育っている」と判断できます。
成長は赤ちゃんごとにペースが違うものなので、グラフの中で穏やかに伸びていれば、過度に心配する必要はありません。
栄養不足が心配なときに見ておきたいチェックポイント
た「もしかして栄養が足りていないのでは?」と不安になったとき、次のようなサインがないかを一度チェックしてみてください。
- 体重がまったく増えない、あるいは減っている
- 極端な便秘や下痢が何日も続いている
- 顔色が白く、なんとなく元気がない(貧血の疑い)
- 食事を頑なに拒否し、水分すら受けつけない日が続く
- 表情が乏しく、全体的に活気がない
これらが見られる場合は、念のため小児科での相談をおすすめします。



「何かおかしいかも」と感じたら、早めの相談が安心です。
ただし、これらのサインが見られない限りは、食べない日があっても大きな問題になることは少なく、あまり神経質にならずに見守って大丈夫です。
このままじゃ病気になるかも…と思ったときの考え方


「このままじゃ栄養不足で病気になるんじゃないか」「脳や体の発達に影響が出たら…?」そんな想像が頭から離れないとき、ありますよね。



筆者も、夜な夜なスマホで「離乳食 食べない 成長障害」「鉄分不足 影響 赤ちゃん」と検索していた時期があります。
でも、今だから言えます。
心配する気持ちがあるなら、むしろその時点で大丈夫。
この章では、「病気につながる可能性」と「実際にすべきこと」を冷静に、わかりやすく整理していきます。
栄養不足で“即・病気”にはならない
まず押さえておきたいのが、「離乳食を食べない=すぐに病気になる」わけではないということ。
人間の体は意外とたくましくて、短期間の栄養バランスの乱れや食べムラくらいでは、すぐに不調になることはありません。
特に、以下のようなケースは心配しすぎなくてOK。
- ミルクや母乳をしっかり飲めている
- 機嫌がよく、元気に動き回っている
- 体重・身長が少しずつでも伸びている
- おしっこ・うんちの回数や状態がいつも通り
逆に、食べない+元気がない・表情が乏しい・肌や口の色が悪いといった変化が見られたときは、早めに小児科に相談をするようにしてください。
鉄分・たんぱく質・カルシウムの不足が気になる場合
育児情報でよく見かける「鉄不足」「たんぱく質不足」の文字。見るだけで不安になりますよね。
でも、これも落ち着いて考えると対処法があります。
鉄分が不足しやすくなるのは、一般的に生後6か月を過ぎた頃から。
この時期になると、赤ちゃんの体に蓄えられていた鉄が減ってくるため、離乳食中期以降は少しずつ鉄を意識した食事にシフトしていくのが理想です。
母乳育児の場合は特に、鉄分が不足しやすいと言われています。
一方、ミルク育児では育児用粉ミルクに鉄が含まれているため、比較的安心です。
「うちの子、足りてるかな?」と気になる場合は、かかりつけ医に相談し、フェリチン値(体内の鉄の貯蔵量)を検査してもらうこともできます。
日々の離乳食では、小松菜や納豆、赤身の肉やレバーなど、鉄分を多く含む食材をうまく取り入れるのがポイントです。
ビタミンCと一緒に摂ると吸収率が高まるため、野菜や果物と組み合わせてあげるのもおすすめです。
たんぱく質も、「毎日きっちり摂らなきゃ」と思うとプレッシャーになりますが、1日単位で完璧を目指すより、1週間の中でバランスよく摂れていれば十分です。
卵やしらす、豆腐、鶏ささみなど、離乳の進み具合に合わせて取り入れやすい食材が多く、少しずつ慣れていけば自然と摂取量も整っていきます。
また、お米やパンといった主食にもたんぱく質は含まれているため、主菜だけでなく食事全体から摂れていることも多いもの。
気負わずに、日々の食事の中で無理なく取り入れていけると安心です。
カルシウムも、不足が心配されやすい栄養素のひとつですが、離乳食初期〜中期の段階では、母乳やミルクからしっかり補給できているため、そこまで神経質になる必要はありません。
とくに育児用粉ミルクは、赤ちゃんの成長に必要なカルシウム量を考慮して作られているので、ミルク育児の場合は比較的安心です。
離乳が進んできたら、豆腐やしらす、小松菜、ヨーグルトなどを少しずつ取り入れていくことで、食事からのカルシウム摂取も無理なく増やせます。
また、カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると吸収されやすくなるため、日光浴や卵黄・鮭などのビタミンDを含む食材もあわせて取り入れるとより効果的です。
鉄分やたんぱく質、カルシウムと聞くと「足りてないかも…。」と不安になりますが、どれも急いで完璧にしようとしなくて大丈夫。
必要な時期に、必要な形で補えば十分間に合います。
情報に振り回されすぎず、できることから少しずつ取り入れていきましょう。
「失敗したくない」より「今からできること」に目を向ける
筆者がよくやっていたのが、『過去の後悔プレイ』。
「もっと早く始めればよかった」
「この1週間、野菜足りてなかったかも」
「鉄分のこと、知らなかった…。」
でも、育児は『やり直し』より『上書き』の連続です。
- 今日から少しずつ食材を見直す
- 手作りにこだわりすぎない
- 市販や宅配の離乳食も選択肢に入れる
それだけでも、『不安』が『準備』に変わっていきます。
本当に怖いのは「ママの心の疲弊」
そして最後に一番伝えたいことは、赤ちゃんの健康よりも、ママのメンタルが先に限界を迎えることの方が、ずっと問題になる可能性が高いんです。
- 毎日「また食べない」に向き合う
- 調べれば調べるほど、不安が増す
- 「私がちゃんとできていないせいだ」と思い込んでしまう
こういう状態が長く続くと、『赤ちゃんの栄養』よりも『ママのエネルギー』が先に枯渇してしまいます。
だから、
- しんどいときは栄養士や小児科に頼ってください。
- 家族に「今日はちょっと代わって」と言ってください。
- 宅配の離乳食を使って、「今日は盛り付けるだけ」にしてください。
ママが元気じゃないと、赤ちゃんも食べられない。
これ、絶対に忘れないでほしいです。
まとめ|食べない日も大丈夫。親子のペースで進もう
まず大前提として、離乳食初期〜中期の赤ちゃんにとって、栄養のメインはミルクや母乳です。
この時期の離乳食は、『食べる練習』の意味合いが大きく、すべての栄養をそこから摂る必要はありません。
たとえば、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年版)」では、生後9ヶ月ごろでもエネルギーの約6〜7割は、母乳やミルクから摂取されていると記されています。
つまり、多少離乳食が進まなくても、それだけで栄養失調に陥るリスクは低いのです。
まずは、赤ちゃんが食べることに慣れていく過程を見守る気持ちで大丈夫。焦らず、少しずつ進めていきましょう。
頑張りすぎない工夫のひとつとして、市販の離乳食を使うという手もあります。
中でも冷凍の離乳食は素材本来の味がそのまま味わえるものが多く、赤ちゃんに最適。
おすすめの冷凍離乳食は、以下の記事でも詳しくレビューしているので、ぜひチェックしてみてください。