幼児食は食器が大切!えらぶときの注意点を管理栄養士が解説

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自分で食べることに興味を持ち始めると、ママパパに食べさせてもらう離乳食とは違い、一人でも食べやすい『子どもが食べやすい食器』が必要になりますよね。

しかし、どんな食器が子どもにちょうどいいか分からず、離乳食時代から同じ食器を使い続けているなんてことはありませんか?

結論から言うと、幼児用の食器はある程度の重さがあり縁が直角の食器を選ぶと食べやすいです。

この記事では、管理栄養士の筆者が子ども用食器のえらび方などを解説しているので、参考にしてみてください。

目次

幼児食の食器をえらぶときのポイント3つ

幼児食の食器をえらぶときのポイントです。

とくに月齢が低いうちは乱暴に扱われがちなので、傷付いても惜しくないものがおすすめです。

洗いやすい

手洗いで汚れが落としやすい形のものが良いです。

子ども用の食器はデザインが可愛いものも多くありますが、食器洗いスポンジが奥まで届かないことも。

例えば、星型やクマ型などの食器はスポンジが細かい部分まで届きづらく、しっかりと洗えていない可能性があります。

子どもの食器は衛生面に気を付けたいので、洗いやすいものを選ぶようにしましょう。

壊れても惜しくない

幼児用の食器を選ぶ際には、プラスチックやシリコンなど、壊れても惜しくない耐久性のある食器をえらぶと良いでしょう。

こだわりが強くなければ100均などでそろえると、壊れたときに気にせず買い換えることができます。

100均は使いやすく、柄が可愛いものも数多くあるので好みのものを探してみるのも楽しいのではないでしょうか。

BPAフリーのものをえらぶ

幼児用の食器は、BPAフリーのものをえらびましょう。

BPA(ビスフェノールA)とは、一部のプラスチック製品に含まれる化学物質で、摂取すると健康被害を引き起こす可能性があります。

とくに幼児は成長段階にあるため、BPAが体内に取り込まれることで健康の影響を受けやすいです。

BPAフリーであるかどうかは、食器の製品ラベルや製品説明に記載されています。

安全性を確保するために、プラスチック製の食器を選ぶ場合は、BPAフリーであることを確認しましょう。

幼児食用の食器で割れる食器は避けたほうがいい?

割れる食器は幼児食に使わない方がいいの?と思われる方もいると思います。

結論からいうと、『考え方による』です。

割れる食器をあえて使い、ものを大切にする意識を持たせたい人やケガをする可能性があるから割れる食器は使わない方もいます。

子どもにどこを注目してもらいたいかによって、使う食器を変えたらよいのではないでしょうか。

ただ、筆者としては自分の子どもたちを見ていても、1歳~2歳くらいまでは割れない食器にした方が安心して食事ができると思います。

テーブルにガンガン叩きつけたり、平気で落としたりするので…。

親の精神衛生上、言い聞かせが難しいうちは割れない食器を使い、落ち着いて食事ができる年になったら大人と同じ食器に変更するのも一つの手です。

幼児食用の食器の材質と特徴

幼児用の食器は主に以下の材質が使われています。

順に解説します。

陶器・磁器

陶器や磁器の食器は表面に傷がつきにくく、耐久性に優れており、破損しない限りは長く使えます。

磁器の器はほとんどの場合、電子レンジや食洗器に対応していて手入れしやすいのもポイント。

どちらの食器も重さがあり安定感がある反面、デザインによっては持ちづらく、割れたり欠けたりしやすいのが欠点です。

プラスチック・メラミン

ほかの素材に比べて軽く、割れにくいため、扱いが楽なプラスチックやメラミン。

しかし、表面に細かい傷がつきやすく、濃い色の料理や食材をのせたとき、色移りすることもあります。

人参の色は移りやすい!

電子レンジが使えないのも使い勝手が良いとは言えません。

木製・竹製

口あたりが柔らかく、熱の伝わりがゆるやかなので、手に持ったときに熱さを感じにくい木製・竹製食器。

雰囲気が可愛く子ども用の食器として使いたい方も多いのではないでしょうか。

しかし、木製・竹製食器は洗った後に水分をしっかり拭き取って乾燥させる必要があるなど、扱いが少し面倒。

また、急激な温度変化や乾燥に弱く電子レンジで使用すると、割れや歪みの原因になってしまいます。

管理に手間がかかっても問題ないという方に向いています。

幼児食をなかなか食べないときは食器を見直してみよう

子どもがご飯をなかなか食べないときは気分を変えてみる方法もあります。

順に解説します。

キャラクターの描かれた食器

キャラクターが描かれた食器は子どもの集中力が散漫になるため、良くないという意見もありますが、使い方によっては強い味方になってくれます。

子どもが好きなキャラクターが描いてあるお皿の上に料理を盛り付け、「何が出てくるかな?」「全部食べたから◯◯が嬉しいって言ってるよ!」などと声をかけることができます。

子どもを上手くのせて食事の楽しさを覚えてもらいましょう。

ママパパが使っている食器

自分のご飯には手をつけないのに、ママパパの器に盛り付けられている料理はパクパク食べていた…という経験はありませんか?

子どもは大人の使っているものに興味津々。

ママパパと同じ食器に盛り付けると、自分も大人になったような気分になり「しっかり食べなきゃ!」と思うのかもしれません。

大人の食器から食べたそうにしていたら、取り分けてあげるのも良いでしょう。

お弁当箱

お弁当箱に詰めて出すのもおすすめ。

おかずは同じなのにお弁当箱に詰めてあるだけで特別感が出て、食べる意欲を刺激します。

かわいいピックなんかを使ってあげても子どもは喜びます。

また、あえてレジャーシートを敷きその上で食べるとピクニック気分が味わえてさらに楽しく食べられるのではないでしょうか。

幼児食用の食器のえらび方まとめ

幼児食の食器は子どもの食欲や食事量にも大きく関係しているため、「食べが悪いな」「集中していないな」と感じたら見直してみましょう。

食器の素材はさまざまあり、どれも長所と短所があります。

子どもの性質やお手入れのしやすさなどをふまえた上で選ぶと良いでしょう。

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