幼児のおやつ(間食)は必要?目的や量など管理栄養士が解説

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幼児のおやつ(間食)は必要?目的や量など管理栄養士が解説
  • 幼児におやつは必要?
  • おやつの量は?
  • 与え方のポイントは?
  • 宅配幼児食でおすすめのおやつ5選

こんな疑問を解決します。

おやつは子どもにとって楽しみな時間。

しかし、「おやつばかり食べて、食事がとれなくなる。」「スナック菓子ばかり食べて、栄養の偏りが心配。」などの悩みがありますよね。

理想的なおやつは、3回の食事ではとりきれない栄養素を補えるもの。

この記事では、幼児におやつが必要な理由や理想的なおやつ、与え方のポイントなどを解説しているので、おやつに悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さい。

目次

幼児期のおやつ(間食)の目的

幼児期のおやつの主な目的は以下の3つです。

順に解説します。

食事でとりきれない栄養素の補給

幼児期のおやつは、食事でとりきれない栄養素を補給するという重要な役割があります。

幼児期は身体と脳の発達が急速に進む時期。

必要な栄養素をしっかりと摂取する必要があるものの、幼児はまだ消化器官が未発達のため、3回の食事では必要な栄養素やエネルギーをとれない場合があります。

そのため、おやつが重要な栄養補給の機会になっています。

→幼児の理想的なおやつ(記事内リンク)

情緒の安定させる

幼児はお腹が空くと不機嫌になりやすく、グズってどうしようもなくなることが多々あります。

おやつで適度にエネルギーを補うことで、空腹による不機嫌や情緒不安定を防ぎ、幼児が落ち着いて過ごせるようになります。

食事量の調整

『食事でとりきれない栄養素の補給』でも解説したように、幼児はまだ消化器官が未発達のため、1度に十分な量の食事をとれないことがあります。

また、好き嫌いや食欲が不安定な時期にも、おやつを与えることで栄養バランスをとりやすくなります。

理想的なおやつ(間食)とは

では、理想的なおやつ(間食)とはどんなものなのでしょうか。

ポイントをまとめます。

では、順に解説します。

おやつの適量は総エネルギー必要量の10~20%

おやつの量は1日に必要なエネルギーの10~20%を目標にします。

幼児の年齢や性別・活動量によって変わりますが、たとえばバナナ1本、おまんじゅう1個、クッキー4~5枚が200kcal以内のおやつです。

子どもにあったおやつ量の計算方法を解説します。

STEP
1日の総エネルギー必要量を確認

幼児の年齢・性別・活動レベルによって異なりますが、一般的に約1,000~1,400kcalが目安です。

STEP
おやつでとれるエネルギー量の計算

今回は1日の総エネルギー必要量の20%をおやつに充てることとします。

1日に1,200kcalが必要な幼児なら、1,200×0.2=240kcalのおやつがとれます。

おやつは基本的に午前、午後に1回ずつ与えると良いため、240÷2=120kcalが1回あたりのおやつ量になります。

このように、おやつが1日の総カロリーの一部として適切な量になるように調整すると、幼児の健康的な成長をサポートできます。

夕食までのエネルギーをもたせる

幼児は活動量が多いにもかかわらず、3回の食事だけでは必要なエネルギー、栄養素をとりきれません。

また、1回の食事で多くの量を食べられないことも多いため、おやつを食べ、エネルギーを補給しつつ夕飯までの空腹を防ぐことが重要です。

朝昼晩の食事に影響が出ない量

おやつは1日に必要なエネルギーや栄養素を補ったり、情緒を維持するために重要な役目を果たしています。

しかし、必要以上に食べてしまうとお腹が膨れてしまい、次の食事をしっかりと食べられなくなる恐れがあります。

上記で解説したように、適量を把握して食べすぎないようにしましょう。

おやつ(間食)の与え方のポイント7つ

おやつの与え方のポイントをまとめました。

  • おやつの時間を決める
  • ながら食べをさせない
  • 市販のおやつに頼りすぎない
  • 1回に食べる量だけ皿に出す
  • 飲み物は水か麦茶、牛乳を中心に
  • 誤飲の恐れがあるものを与えない
  • 不足しがちな栄養素をとり入れる

以下で、7つのポイントを順に解説します。

おやつの時間を決める

おやつの時間を毎日一定にすると、子どもは日常のリズムを身につけやすくなるため、結果的におやつの食べすぎを防ぐことができます。

だらだらと食べさせず、おやつは食事の2〜3時間前までに終わらせましょう。

外出などで時間がずれたときは無理に食べさせる必要はありません。

ながら食べをさせない

テレビを見ながらやゲームをしながらの「ながら食べ」はおやつに集中できず、満足感が得られにくくなるため、食べ過ぎや偏った食べ方の原因になります。

おやつの時間にはしっかりと食事に集中させ、食べることの楽しさや満足感を感じられるようにしましょう。

市販のおやつに頼りすぎない

市販のおやつは手軽ですが、糖分や塩分が多く、幼児には適していないものがあります。

幼児向けの味付けが薄いお菓子を選んだり、どうしても大人と同じものを食べさせる場合は、親が量や質をコントロールしましょう。

1回に食べる量だけ皿に出す

大きな袋や箱から直接食べると、つい食べ過ぎてしまうことがあります。

適量を皿に取り分けることで、食べ過ぎを防ぎ、食べ物を大切にする習慣を身につけさせます。

「今日の分はこれだけね。」と伝えることで、子どもに適切な量を教えられる点もメリットです。

飲み物は水か麦茶、牛乳を中心に

おやつと一緒に飲む飲み物は糖分が多いジュースや炭酸飲料を避け、水や麦茶、牛乳を中心にしましょう。

とくに牛乳は成長期の子どもに欠かせない、たんぱく質とカルシウムを含むため、栄養補給に最適です。

誤飲の恐れがあるものを与えない

子どものおやつでは、誤飲の危険がある食べ物を避けることが重要です。

ナッツやキャンディ、小さな果物の種など、誤って飲み込んでしまう可能性があるものは与えないようにしましょう。

白玉もちやこんにゃく入りゼリーなども3歳頃までは避け、3歳を過ぎて与える場合でも必ず見守るようにしましょう。

不足しがちな栄養素をとり入れる

おやつの時間は、日常の食事で不足しがちな栄養素を補う良い機会です。

カルシウムが豊富な乳製品や、ビタミンが多く含まれる果物を積極的に取り入れましょう。

また、鉄分や食物繊維が不足しがちな場合は、全粒粉クラッカーなど、鉄・食物繊維などを含むおやつを工夫して取り入れると良いです。

幼児期におすすめの調理済みおやつ(間食)5選

幼児期におすすめの調理済みおやつ(間食)5つを紹介します。

  • 【コープきらきらキッズ】プチ肉まん
  • 【コープ】焼おにぎり(塩分25%カット)
  • 【モグモ】鮭とわかめのまぜおにぎり
  • 【モグモ】ふっくらもちもち!十八穀おにぎり
  • 【homeal】やさいぱん

【コープきらきらキッズ】プチ肉まん

5種の国産野菜が入ったプチ肉まん。

1個あたり47kcalと、おやつとして使い勝手が良い商品です。

栄養成分1コ18g(平均重量)あたり
エネルギー47kcal
たんぱく質1.4g
脂質1.5g
炭⽔化物7g
⾷塩相当量0.1g

原材料名:皮(小麦粉(小麦(国産))、砂糖、植物油脂、イースト、大豆粉末、にんじん粉末)、具(野菜(たまねぎ、キャベツ、じゃがいも、にんじん、とうもろこし)(国産)、豚肉(国産)、発芽玄米粉、砂糖、パン粉、チキンエキス、食塩、オイスターソース、香味油、米発酵調味液、ゼラチン、しょうがペースト、ごま油)/膨張剤

【コープ】焼おにぎり(塩分25%カット)

香ばしいしょうゆ味がおいしいコープの焼きおにぎり。塩分は通常より25%カットされており、幼児が食べやすい味の濃さになっています。

栄養成分1個48g(平均重量)あたり
エネルギー84kcal
たんぱく質1.6g
脂質0.4g
炭⽔化物18.4g
⾷塩相当量0.3g

【モグモ】鮭とわかめのまぜおにぎり

鮭とワカメでたんぱく質、ミネラルが補えるモグモのおにぎり。

1個あたり128kcalのため、満足感も充分です。

栄養成分1個あたり
エネルギー128kcal
たんぱく質2.2g
脂質1.6g
炭⽔化物26.0g
⾷塩相当量0.5g

【モグモ】ふっくらもちもち!十八穀おにぎり

十八穀米は食物繊維やミネラル、ビタミンが豊富で、不足しがちな栄養素を補うにはピッタリ。

また、腹持ちも良いためおやつには最適です。

栄養成分1個あたり
エネルギー124kcal
たんぱく質2.0g
脂質1.3g
炭⽔化物26.2g
⾷塩相当量0.2g

【homeal】やさいぱん

ホーミールの『やさいぱん』は子どもが不足しがちな鉄・マグネシウム・亜鉛などの栄養素が強化されています。

ほかにも、血糖値のコントロールに役立つγ-オリザノールや緊張やストレスをやわらげるとされるGABAも含んでおり、パンを食べるだけで様々な効果を得ることができます。

自然解凍で食べられ、解凍後の消費期限は『解凍日を含めて3日間』と長いため、週末のお出かけや旅行にリュックやバックにそのまま入れて、数日間常温のまま保管できる便利な商品です。

栄養成分1個あたり(ほうれん草)
エネルギー99kcal
たんぱく質2.6g
脂質2.3g
炭⽔化物16.2g
⾷塩相当量0.2g

エネルギー 99kcal、たんぱく質 2.6g、脂質 2.3g、炭水化物 16.2g、食塩相当量 0.2g(1個当たり)

幼児期のおやつ(間食)でよくある疑問

幼児期のおやつ(間食)でよくある疑問をまとめました。

2歳のおやつは何がいいですか?

おにぎり・さつまいも・バナナ・りんご・チーズ・ヨーグルトなどがおすすめです。

3歳児におやつは必要ですか?

1日1回150~200kcalほどのおやつで必要な栄養素を補いましょう。

5歳のおやつはどのくらいですか?

1日1回(15時頃)、150~250kcalをおやつからとると良いでしょう。

2歳児が食べてはいけないお菓子は?

油脂の多い洋菓子やチョコレート類、砂糖の多い和菓子など。

血糖値が下がりにくく食事に響く可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

また、誤飲しやすいガム、あめ、こんにゃくゼリーなども避けましょう。

幼児のおやつで注意することは何ですか?

幼児のおやつには不足しがちなエネルギーや栄養素を補う役割があるため、炭水化物や油脂の割合が多いスナック菓子ばかりを与えないようにしましょう。

バナナのようにビタミン・ミネラル・食物繊維がとれるものがおすすめです。

子どもを太らせないおやつは?

  • 果物
  • チーズ
  • ヨーグルト
  • オートミール

などは低カロリー・低脂肪なため、太りにくいおやつです。

グミは何歳から食べれますか?

グミを与えても安心な年齢は噛むが強くなる4歳以上からがおすすめです。

3歳まで甘いものを控えた方がいい理由は何ですか?

甘いものを食べると、お口の中の虫歯菌の活動が活発になり、虫歯の原因に。

また、血糖値の乱高下で癇癪を起こしやすくなることがあります。

生クリームは何歳から食べられますか?

生クリームは脂肪分、糖分が多いため1歳以降が良いでしょう。

幼児期のおやつ(間食)まとめ

幼児期のおやつは3回の食事ではとりきれないエネルギーや栄養素を補う重要な役割を果たしています。

スナック菓子などが手軽で与えやすいですが、栄養バランスを考えるなら、果物やヨーグルト、チーズなどがおすすめ。

また、各宅配幼児食でもおやつに食べやすい商品が販売されているので、「手軽にすませたいけど、栄養が気になる。」という方はチェックしてみてください。

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